知らない相続人との相続手続きで悩んだご依頼者の声(アンケート全文)
相続の手続きでは、「そもそも相続人が誰なのか分からない」「会ったことのない親族に自分から連絡しなければならない」といった不安を抱える方が少なくありません。
本件のご依頼者も、相続するかどうかの判断から、相続人の所在が分からない不安まで、最初は大きな戸惑いを抱えておられました。
実際にどのような悩みを持ち、どのように問題が解決していったのか──。
まずは、ご依頼者が寄せてくださったアンケートを原文のままご紹介します。
この率直な言葉から、同じ状況で悩む方へのヒントがきっと見つかるはずです。

①相談前、どんな悩みや不安をお持ちでしたか?
遺産を相続するかどうかの判断と、遺産相続人の存在が不明なので手続き等不安で悩んでいました。
②当事務所を選んだきっかけは何ですか?
以前から事務所を知っていたので選びました。
③弁護士に相談して解決したことは何ですか?
無事に遺産相続ができました。
④弁護士や事務所スタッフの対応はいかがでしたか?
先生やスタッフの方は相談内容に寄り添って下さり、とてもわかりやすい説明もして頂き安心できました。
⑤解決後、気持ちや状況はどのように変わりましたか?
相続問題が解決してすっきりしています。先生にお願いして良かったと思いました。
⑥当事務所を友人や知人にも勧めたいと思いますか?
はい、勧めたいと思います。
本件の相続で直面した主な課題
本件は、相続人が全国に散らばり、依頼者自身もこれまで会ったことがない親族が複数含まれる複雑な相続でした。
以下では、手続き開始時点で明らかになっていた「主な課題」を整理し、どのように解決へ導いたのかを説明します。
相続人が全国に散在しており、所在が分からない方が複数いたこと
相続人は、神奈川県、大阪府、岡山県、山口県など、各地に散らばっていました。
依頼者が把握できていた連絡先は限られており、中には「30年以上会っていない」「今どこに住んでいるか誰も分からない」という方もいました。
相続手続きを進めるためには 相続人全員と連絡が取れ、意向確認を済ませることが必須 です。
そのため、当事務所では、戸籍・附票を自治体へ請求し、住所履歴をたどるところから調査を開始しました。
会ったことのない共同相続人との連絡方法が確立していなかったこと
依頼者にとって、ほとんどの相続人は面識のない遠方の親族でした。
そのため、本人から直接連絡することに心理的な負担が大きく、誤解を生まないためにも、専門家による丁寧な説明が必要な状況でした。
当事務所では、
- 書面(普通郵便・速達)
- 電話
- LINE連絡(可能な相続人のみ)
- 家族・親族を通じた確認
など複数の手段を組み合わせ、全員に確実に情報を届ける形を整えました。
「連絡がつかないと思っていた相続人」から返信が得られたのも、こうした多層的なアプローチによるものです。
遺産内容の正確な把握と相続分の計算が必要だったこと
本件の遺産は主に「預貯金」で、みずほ銀行に残高がある状況でした。
しかし、
- 葬祭費、火葬料
- 後見人報酬
などを控除する必要があり、最終的に「分けられる正味の遺産額」を明確にする作業が求められました。
当事務所では、後見人から財産情報を受領したうえで、
法定相続分:1/3(依頼者)、1/9(他相続人・第三順位代襲相続人)
に基づく具体的な金額計算を実施し、相続人全員にわかりやすく説明しました。
共同相続人が大勢のため遺産分割協議証明書の作成を行なったこと
遺産分割協議を成立させるには、
- 署名
- 実印
- 印鑑証明書
を全相続人分回収する必要があります。共同相続人の人数が多かったため遺産分割協議証明書を共同相続人共同相続人全員分を作成しました。
全国の相続人に個別発送し、返送状況を管理し、疑問点には電話やLINEで即時対応するなど、細かな調整が求められました。
当事務所が窓口となり、全員分の書類を回収し、提出書類一式を整えたことで、銀行の相続センターでもスムーズに解約手続きを進めることができました。
同じ悩みを抱える方へ
相続人の存在が分からず、どのように手続きを進めればよいのか不安を抱えていたご依頼者。
相続が無事に解決した今、
「相続問題が解決してすっきりしています」
「先生にお願いして良かったと思いました」
とアンケートに記してくださいました。
面識のない相続人が含まれる相続では、
相続人の把握、連絡、協議の進め方など、戸惑うポイントが多く、手続きが止まってしまうケースも少なくありません。
今回のご依頼者も、当初は相続するかどうかの判断から不安を抱えておられましたが、
相談後には「安心できた」と書いてくださり、状況に整理がついて前へ進むことができました。
相続は法律だけでなく、背景にある人間関係や気持ちの整理も関係してきます。
一人で迷ってしまう前に、どうか現在の状況をお聞かせください。
あなたのケースに合った進め方を、一緒に考えていきます。
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